解体
1月半ばから解体スタート。
約2週間で解体完了。
長年住み慣れた家が取り壊されていく様子は非常に寂しいものがありました。
更地になった後に改めて地質調査と測量。
そして分筆(土地を分ける事)登記作業。
建築士さんはこの間に市と崖条例とのすり合わせをしつつ建築確認申請。
今回の計画では、分筆が完了しないと銀行から融資証明書が発行されません。
これが予想以上に時間が掛かってしまい、4月末まで着工できず。
そして祖父が何十年も掛けて丹精込めて作った庭を壊すのは正直心が痛みました。
できる事なら少しでも木を残してあげたかった。
(盛土したり擁壁を作るため困難と言われ断念)
更に井戸の位置が建物下になってしまうため埋める事に。
戦時中はこの井戸のおかげで随分生活を助けられたと祖母から聞いてます。
解体直前に神社に魂抜き(お祓い)をして頂きました。
真冬の12月29日。
庭には一輪のサツキの花が咲いてました。
(本来は5~6月に開花します)
父曰く、「もう来年は春を迎えられないと知って咲いたのかもしれないね」と。
植物も生きていると改めて強く実感させられた出来事でした。
これまでずっと自分達守り育ててくれた家、お庭、井戸。
今までありがとうと感謝の気持ちを伝え魂抜きの日を迎えました。